北京オリンピックの「へ〜なるほど」4日NHK生放送。
北京オリンピック2022がいよいよ始まります。
今大会は2月4日から2月20日まで、冬季大会史上最多の109種目が行われます。
日本人は海外冬季五輪で史上最多の124人が参加します。
昨夏の東京オリンピックの興奮をそのままに、テレビ観戦するときに「へ〜なるほど」と思える瞬間がたくさんあると、もっと楽しめますよね。
そこで今回は、大会本番までに知っておきたい北京オリンピックの「へ〜なるほど」を6つ紹介します。
- 夏冬開催は北京だけ。史上初。
- 史上最もSDGsに配慮した大会
- 7つの新種目。北京オリンピック2022
- AIロボット技術の進化
- 政治問題が絡んでいるオリンピック
- 羽生結弦やショーン・ホワイトが引退する?
- まとめ
夏冬開催は北京だけ。史上初。
1つ目の「へ〜なるほど」は北京が史上初の夏季(2008年)・冬季の両オリンピックの開催国になること。
開催国である中国は、国民の90%以上が開催に賛成していることが開催国に選ばれた理由だと言われています。
オリンピックは開催した後が大変で、急激に経済が悪くなります。そのためテレビではあまり報道されませんが実は反対する人も多いのです。
東京オリンピックでも東京の選手村の近くではデモ隊が連日抗議をしていました。
今回の北京オリンピックでは、ほとんどの人が賛成している点がIOC(国際オリンピック委員会)から高く評価されたようです。
世界の人口の6人に1人が中国人なので、そのほとんどが開催に賛成していることは、つまり世界がオリンピック開催を歓迎しているといっても過言ではありませんね。ちょっと大袈裟かもしれませんが。
史上最もSDGsに配慮した大会
2つ目の「へ〜なるほど」は今回のオリンピックでは、風力エネルギ-・太陽光エネルギー・バイオマスエネルギーなどで生み出されたエコ電力供給100%を目指しているところ。
SDGsに取り組む強い姿勢を感じます。
電気自動車も使用されるそうです。
しかし、残念ながら東京2020オリンピック・パラリンピックの選手村や競技会場などで活躍したトヨタの自動運転シャトル「e-Palette」は報道によると運行しないそうです。
中国といえば、大気汚染、砂漠化、酸性雨など環境問題が深刻な国です。
だからこそ、オリンピックを開催する意味があるのかもしれません。中国のSDGsへの取り組みを世界にアピールすると同時に、中国国内でも一人ひとりが環境問題への意識を持つようなって、環境に優しい国になってほしいところ。
7つの新種目。北京オリンピック2022
スノボー、スキーなど定番スポーツはもちろん、新種目も今大会の見どころです。今回の北京オリンピックでは新しく7つの新種目が誕生します。
ボブスレー女子一人乗り(モノボブ)
女子選手が1人で乗り、ボブスレー操作を行います。もちろんスピードは多種目と変わらないため、コーナーリングやスピードコントロールが重要です。
ノルディックスキージャンプ混合団体
日本勢もメダルが有力な新種目です。飛距離や飛行中のスタイルを採点し順位を競います。ノルディックならではのジャンプに注目です。
フリースタイルスキービックエア男子・女子
男女とも北京大会で初めて採用される種目です。ジャンプの飛距離や高さが採点対象となります。
フリースタイルスキーエアリアル混合団体
フリースタイルスキー唯一の混合競技です。ダイナミックなジャンプの技術や難易度が採点され、順位を争います。
スノーボードクロス混合団体
タイムではなく順位を争うスノーボードクロス。男女混合で行われる団体戦はスピードのみならず、選手同士の駆け引きが見どころとなります。
スピードスケートショートトラック混合リレー
日本をはじめ、アジア勢の活躍も期待されるショートトラックの新種目です。1チーム男女2ずつで構成され、2000mで順位を争います。
新種目の醍醐味は、初代金メダリストの座をかけて戦うことではないでしょうか。二代目、三代目だって凄いことに変わりはないけど、初代王者は何かと記憶に残るものなので、出場選手たちの熱いバトルが楽しみです。
個人的には男女混合スポーツが好きなので、スノーボードクロス混合団体とスピードスケートショートトラック混合リレーを楽しみたいと思います。
AIロボット技術の進化
コロナ禍で、どんなオリンピックをするのか注目されていますが、北京オリンピックではロボット技術を披露するようです。
すでに北京の会場周辺の駅やメディアセンターでは、コーヒーの提供や掃除、料理などでロボットが活躍しています。
また、会場でもロボットに搭載されたAI(人工知能)が本体と会場に設置されたカメラを通して氷の状態や試合の進行を把握し、自らの判断で競技します。
移動しながら体温が高い人を検知して、注意をする検温ロボット、円滑なゲート通過を可能にする防疫ロボットなどが活用されるようです。
テクノロジーの進化は歓迎したいところですが、素直には喜べません。
今ある仕事の49%は今後なくなって、AIがやるようになると言われています。
そう、私もあなたも今の仕事がなくなるかもしれないのです。
今回のオリンピックがキャリアを考える良いタイミングになるかもしれません。
政治問題が絡んでいるオリンピック
5つ目の「へ〜なるほど」はボイコットです。
ふつう、オリンピックでは開会式に各国を代表する政治家が参加します。しかし今回は、アメリカ、イギリス、オーストラリア、カナダなど中国と仲が良くない国は、首相や○○大臣といった国を象徴するような政治家を派遣しません。
つまり、ボイコットです。
悲しいかな。オリンピックは国際平和をテーマにしているので、その意味では残念な大会です。
羽生結弦やショーン・ホワイトが引退する?
今大会では、引退してしまう世界的大スター選手や、これからの活躍が期待される若手選手など、魅力的な選手が多く出場します。
世界が注目するスター選手をアメリカの情報番組をもとに5人ピックアップしてみました。
ショーン・ホワイト(アメリカ)
スノボー選手ですが、スケボー選手でもあります。
アメリカでは「年収800万ドルのスーパースター」と呼ばれているそう。
日本テレビの独占インタビューで北京オリンピック後に引退を考えていると述べています。
五輪成績(スノーボードハーフパイプ)
2006年トリノ五輪 金メダル
2010年バンクーバー五輪 金メダル
2014年ソチ五輪 4位
2018年平昌五輪 金メダル
羽生結弦(日本)
フィギュアスケート選手。
圧巻の4回転ジャンプに期待のかかるスター選手です。
過去2大会連続で金メダルを獲得しています。
ライバルは世界選手権3連覇のネイサン・チェンさん。
羽生結弦さんは競技で使われる曲の編成も行っているくらい音楽にもこだわりがあるそうです。
数十種類以上ものイヤホンを集めていて、イヤホンのフィット感や音質にもこだわりがあるそうです。
北京オリンピック後に引退が噂されています。過去のインタビューでも、引退をほのめかす発言をしているので、今回が最後になるかもしれません。
クロエ・キム(アメリカ)
「天才スノーボーダー」と呼ばれる。
2018年ピョンチャン(平昌)冬季オリンピックで獲得した金メダルをゴミ箱に捨てたと衝撃的な告白をしたことでも有名。
そのメダルは、17歳296日という若さで同種目最年少金メダルだったのですが、その後、クロエ・キムさんはうつ病に悩まされました。
また、「白人が持つべき金メダルをお前が奪った」と脅迫されたこともあって、精神的にやられてしまったようです。
そんな困難を乗り越えて、今大会ではどんな競技をしてくれるのでしょうか。楽しみです。
アイリーン・グー(中国)
ローザンヌ2020ユースオリンピックで2つの金メダルを獲得した世界で最も注目を集める女子フリースタイルスキーヤー。17歳の若さでワールドカップ3勝を達成。
出身地はアメリカですが、2019年、彼女はイタリアのザイザーアルムでスロープスタイルのワールドカップ初タイトルを手にすると、母親の出身国である中国に国籍を変更しました。
マトベイ・ミチコフ(ロシア)
17歳のアイスホッケーの若手選手です。
ロシアでは史上最年少のナショナルチームプレーヤーとなった(それまでアレクサンダー・オベチキンが持っていた記録を更新)。
ミチコフはユースオリンピック2020で金メダルを獲得しています。
まとめ
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
今回は、北京オリンピック2022の特徴を6つ紹介させていただきました。いかがでしたか?
今大会の魅力がたくさんあることがお分かりいただけたのではないでしょうか。
開会式は2/4です。日本人が国際舞台でどれだけ活躍してくれるのか、楽しみです。
「日本人で良かった」と思える瞬間が、あなたに訪れる瞬間を願って、今回はこのあたりで失礼いたします。
それでは、また。