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あなたは外国人。相手も外国人。英会話では誤解が生まれやすい。

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日本人同士であれば、日本語で会話をするのが一般的だと思います。っということで英会話をするなら、必然的に相手は外国人ということになります。

 

でも、その外国人にとっての、あなたは外国人なんです。

国籍や人種が違うことに気をつける必要があります。お互いに外国人なんです。

 

英会話では誤解が生まれやすい

たとえば

I don't like Japanese music.

(日本の音楽は好きじゃない。)

英会話の中で、こういった発言が外国人の口から出てくると

本人はそんなつもりじゃなかったとしても「洋楽はカッコイイ。日本の音楽はダサい。」そういう意味として受け取ってしまう人がいます。

 

日本人は、和を大切にするから、これくらいの事じゃ目くじらを立てて怒る人はいないと思うけど、外国人は自分の気持ちにものすごく素直な人が多いってことを理解しておくべきです。

 

ぼくは以前、あるイタリア人にこう言われた。

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「日本とイタリアって似ているよね」

 

 

どういう意味で、捉えたらいいのか、わからなかったから、本当は聞き返すべきでした。

お互いに国の形が細長い事を言ってるのかもしれないし、敗戦国としての歴史を歩んできた事を言ってるのかもしれない。たしかに、それなら似ている。

でも、普通に考えたら、アジアとヨーロッパの国だから全然違う事だらけです。だから、ぼくはこう答えた。

 

いやいや。似ていないよ。

 

そのイタリア人の隣に座っていた別のイタリア人が口を挟んできました。どうやら、ぼくの発言を

イタリアなんかと一緒にするな。日本はもっと偉大な国だ。

このようなネガティブな意味として受け取ってしまったようです。

 

こういうケースは多々あります。そんなの相手の被害妄想なんだけど、アジア人とヨーロッパ人との英会話では特に多いです。人間は誰しも大なり小なり偏見を持っているものです。自分の国への愛国心は誰しも持っています。英会話では、この愛国心を傷つけないように配慮する必要があります。

 

人間は自分が経験した事からしか考えられない生き物

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海外経験のないヨーロッパ系の人はアジア人とのつながりが当然なかったはずです。なにをもってして、アジア人のイメージがあるかと言えば、テレビや映画なんです。

 

お互いのイメージ

ハリウッドの映画に出てくるアジア人を見ると 、アジア系のキャラクターは決してカッコいい役として扱われていません 。ダサいキャラクタ ーであることがほとんどで 、それは主役のヨーロッパ系の俳優の引き立て役というか 、それが 、欧米の一般的な我々アジア人に対するイメ ージなのでしょう 。

 

対して、ぼくたち日本人はと言えば、ぼくたちは、ほぼ例外無く 、欧米文化 、欧米人に憧れを抱いているものです 。それは日本人の多くが憧れるもの 、カッコいいと思うものは大抵欧米文化のものであることが多いのです 。

 

カッコいいヨーロッパ系の人と、ダサいアジア人。というイメージがテレビや映画を通して作られているのです。ぼくたち人間は自分が経験した事からしか考えられない生き物です。海外経験のない日本人が欧米人に憧れを抱くのも、テレビや映画で見た程度の経験しかないからなんです。

 

英会話はリスペクトがあってこそ成り立つ

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文化や宗教は違っても、人間には共通する価値観があります。相手をリスペクトすること、難しい話になりますが、相手の基本的人権を守るということです。もともと基本的人権はヨーロッパで発展してきたので、欧米社会に深く根付いています。

 

ヨーロッパ系の人がいくら「やっぱり、こいつはダサいアジア人だ」「こんなダサいアジア人に言われたくない」って思っていても
基本的人権の精神である『人間は生まれながらにして自由であり、平等である』の前では、自分の間違いに気づくはずです。

 

英会話では、この基本的人権の精神がすごく大切です。お互いの基本的人権へのリスペクトが求められます。

 

   

まとめ

ぼくは今まで数多くの日本人の英会話を見てきました。なにげなく言った一言で、外国人から嫌われてしまう日本人は多いです。

その原因の多くは相手が「バカにされた」「尊厳を傷つけられた」など基本的人権の侵害」によるものです。こっちには、そんなつもりがなかったとしても、誤解が生じるのは英会話ではあたりまえ。相手が不機嫌になってしまった時に、なんで、そうなってしまったのか推測できればフォローしやすいです。フォローもせず、そのまま放置してしまうと、「この人は、こういう人間なんだ。」と、さらなる誤解の連鎖になってしまいます。相手は外国人、相手からしたら、こっちも外国人。お互いに外国人。基本的人権を侵害しないコミュニケーションが求められます。

 

こういう本を読んでおくと良いと思います。

 

 

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