戦争犯罪を防げない国際社会～イスラム国 - グローバル・リモートワークス

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イスラム国って知ってる？

過激派テロリスト集団で、世界各地で爆弾テロなどを起こしてる、あの噂の犯罪集団ね。

今、シリア・イラクでは、イスラム国と、アメリカ軍が支援する有志連合軍による戦いが続いていて、イスラム国はじわじわ追い詰められていて、崩壊も「時間の問題だろう」と言われているんだよね。

戦争の犠牲者

戦争によって、一番犠牲になるのって、誰だと思う？

おれは、以前、パレスチナへ行ったんだけど、そこで、一人の少年に出会ったんだよね。彼は、

ぼくの兄弟がここで殺された！

と言って、殺された部屋を案内してくれたんだ。

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(「ここで兄弟が殺された」と語るパレスチナの少年)

犠牲者の多くは、戦っている兵士じゃないんだよね。そこで暮らす人達、武器を持たない女性や子供たちなんだよね、実は。

悪いヤツは誰だって話

現在、イスラム国と有志連合軍が戦ってる場所って、主に市街地なんだけど、まあ、街の中でドンパチですよ。逃げ遅れた住民を巻き込みながら、ね。

よくテレビニュースで流れてくるのって、

イスラム国が住民を人質に！

とか

残虐！イスラム国！

とか

そういう情報ばっかりでしょ。でも、それって正確じゃないんだよね、本当は。

イスラム国の兵士たちだけが住民を殺したり、悪いことしてるって、みんな思ってるみたいだけど、違うんだよね。

おれたちが正義のヒーローとして応援している、有志連合軍による住民殺害も、けっこう起こってて悲惨なんだよ。

以前の記事で、世界に先駆けて、有志連合軍による戦争犯罪を非難してみたけど、こういった事件って、戦争犯罪と呼ばれていて、本当は国際社会からは非難されるはずなんだけど、日本のメディアは、まず取り上げないね。理由としては、世界世論はイスラム国壊滅を望んでいるから、そこと戦っている有志連合軍を非難することは難しいんだと思う。

でも、海外のメディアは、さすがだなって思った。

最近、世界三大通信社のひとつであるＡＦＰが、こうやって報道したんだよね。

【7月18日 AFP】国連のヤン・クビシュ（Jan Kubis）事務総長特別代表（イラク担当）は17日、イスラム過激派組織「イスラム国（IS）」からイラク軍が奪還した同国北部モスル（Mosul）で、ISに味方したと疑われる住民への報復行為が増加していると警告した。
クビシュ代表は国連安全保障理事会（UN Security Council）で「ダーイシュ（Daesh、ISのアラビア語名の略称）と関係があると見なされた家族に対する集団的処罰を支持する感情が、大衆の間で高まっている」とし、懸念を表明した。
また同代表は「イラク全土で、ダーイシュとのつながりがあると見なされた国民が、強制退去や家屋の没収といった報復・復讐（ふくしゅう）行為の対象になる例が増えている」と述べた。
国連はイラクのハイダル・アバディ（Haider al-Abadi）首相に対し、強制退去などの懲罰行為をやめさせるため「緊急の措置」を取るよう求めた。
同国第2の都市であるモスルは、2014年6月にISに占拠されたが、イラク政府が9か月近くに及んだ奪還作戦の末、今月9日に勝利を宣言した。(c)AFP

(引用：「IS側」住民への報復、モスルで増加国連が警鐘写真7枚国際ニュース：AFPBB News)